2005年11月26日

Visual Studio 2005

Professional Visual Studio 2005 Windowsプラットフォームでの開発ツールと言ったら、Visual Studio。
なんだかんだ言ってもWindowsはマイクロソフトのものだし、開発者には手厚くサポートする。
だからWindowsが勝ち残ってきた側面もあると思う。
先進的なテクノロジーを切り開くわけではないけど、先行者のいいとこ取りをして、こなれたものを出してくるのは、さすが。

2005年12月に新しいバージョンのVisual Studioが出るわけだが。
今回もあちこちからインスパイアされた機能が盛りだくさん。
新機能をチェックするだけでお腹いっぱい。

どうやら目玉は、大規模開発でのソフトウェア開発へのサポートらしい。
もちろんTeam Systemという高いエディションでないと使えない。

この前、リリースにあたってのセミナーに行ってきたので、所感なぞ。

  1. Team Systemはオフショア開発には適用できるか。
  2. コード作成、単体テストの生産性を向上させることで競合他社に対し価格面で優位に立てる(といいな)。
  3. 様々な自動化により発生する制約条件を開発の前提とする必要がある。
  4. マイクロソフトの開発プロセスやガイドラインに準拠することが重要。
  5. 全面適用はオリジナリティ喪失リスクあり。

たぶんそのうち使い出す。システム開発ってのは日々チャレンジングだよなぁ。

2005年01月06日

システム構築失敗例(AT&Tワイヤレス)

AT&Tワイヤレス | ずさんなプロジェクト管理が招いた悲劇 - CIO Online

コンピュータシステムの構築でトラブルが発生する事例が絶えない。
トラブルによって組織そのものがなくなってしまう例もある。
コンピュータシステムは企業の最も重要な部分だという当たり前のことを忘れているのではないか。
セールストークに乗って切り替えたり、権力闘争の場としたり、新技術の試験場に使うべきではない。
システムはキチンと動かすのは至難の業だが、ボロボロにするのはいとも簡単である。
それを軽々しく扱うのは、火薬庫のそばで火遊びをしているようなものだ。
考える中で最悪の事態を想定して備えるべき。それでも現実はその想定を超えることすらあるのだ。

この事例を参照すると、最初の打合せが始まって10分もしないうちに、全力で逃げることを考えるべき案件ですな。
ユーザー、ベンダー両者とも、誰ひとりとしてシステムを動かし業務を遂行することに責任を持とうとしていない。
自分自身が本来果たすべき役割とかけ離れたところで仕事している関係者しか居ない。

システム担当者が現状を変えたくなかった。自分の仕事が奪われることを恐れて必要な変革を嫌ったに過ぎないのではないかと推測する。
だってそういうところはいっぱい見てきているからね。
そしてその思い上がりを正そうとする管理者がいない。管理者のヒドイ怠慢を許さない経営者がいない。
自己保身に走るのもいい加減にしろよと。

また、新技術が「できる」と「使い物になる」とは違う。
情報技術は最先端でおこっていることと、ローエンドで必要な要件とは乖離がある。
最先端のテクノロジーを実装できるかなんて、どうでもイイことなんです。
確実に動く業務システムをくみ上げることがシステム技術者の本来の役割のはず。
教科書に従って組めば出来上がるのであれば、トラブルなんて発生しないのだ。

必要以上に複雑なシステムは失敗する確率が高い。一瞥して構造を理解できるようなシステムでないと成功は覚束ないのだ。

日本でもナンバーポータビリティの実用化は近い。ヨロシク頼むよ。キャリアの方々。

2004年10月16日

オープンソースカンファレンス新潟

pgsql_banner01.png 今年2004年6月に設立された、日本PostgreSQLユーザ会新潟支部が主催して、新潟市でおこなわれたカンファレンスに行ってきました。
友人、知人、上司の元同僚など色んな人と会って挨拶しました。世間は狭いなぁ。
いろんなオープンソースコミュニティのトップクラスの方の講義を受けることができて良かったです。

ただ、対象レベルを低く想定されていたせいか、どのレベルの話をすれば良いのか、講師の方も苦慮されていたようで、聴いていてやや冗長なこともありました。
システム構築のインフラについて、どんどんオープンソースのプロダクトが使用できるようになっていることを確認できました。
データベースとしてPostgreSQLの解説があり、言語としてPHP,Javaの説明がありました。
機能面では、商用ソフトと遜色ないレベルまで向上しており、安定性という観点からは優れている面もあります。
しかしオープンソースのプロダクトを使用する上では、リスクテイクを考慮する必要があることと、ライセンス面での知識が必須なことが、ビジネスシステムを構築する上での障害となっています。
でも現在は仕事とは関係なくても、技術者の嗜みとしてオープンソースプロダクトやライセンスの経験、知識は必要だと思います。なにより面白そうです。

冒頭でボランティアの重要性を語られ、新潟県内をターゲットにしたNPOの設立構想をプレゼンされていました。
まったくもって同意します。

今後、人間社会においては、NPOの重要性が増していくことになると推測しています。
富の偏在を解消し、豊かな社会を築くことを人類共通の目標とするべきです。
効率の追求、生産性の向上、技術面での進歩、科学のブレークスルー。
そういった成果を利益追求のみに浪費するようでは、世界が抱える問題は解決されずに、深刻になるばかりです。

『無尽蔵の資源を手に入れたとき、人類社会は理想郷となるか?』
年下の畏友と2人で飲んでいる時に、投げかけられた公案です。

「そうなれば良いと思うが、資源の偏在は解消できても、才能の偏在があり、人間を人間たらしめている重要な要素である個性が均一でない以上、社会矛盾は解消しない。」
と僕は酔っ払って答えましたが、理想は追求してこそ理想です。

ホーガンが断絶への航海で提示した思考実験を現実化するための努力を忘れてはいけないのだと思います。

2004年09月08日

企業システム開発の現状と課題(3)

企業システム開発の現状と課題(2)より続き

次に、価格破壊により日本経済へデフレーションをもたらしたとされている、海外の安価な労働力との競争について資料を上げて考察する。
輸出入統計と市場規模は、検索した中でもっとも最近の統計である2000年のデータを使用するため、その後数値が変動している可能性がある。

輸入金額:9,189億円(パッケージ中心)
輸出金額:90億円
市場規模:13兆7,000億円
輸入・輸出額:ソフトウェア輸出入統計調査2000年実績(社団法人電子情報技術産業協会、社団法人情報サービス産業協会、社団法人 日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会)
市場規模:平成13年特定サービス産業実態調査 情報サービス業(経済産業省経済産業局調査統計部)

マーケットに占める輸入金額は6.7%を占めているが、情報サービス産業の中では前掲のように、受注ソフトウェアが売上高6兆8,682億円ともっとも高い構成比(49.2%)を占める。
輸出入統計でカスタムソフトウェアの売上は、2,740億円である。ソフトウェア全体に占める輸入割合より下がって、4%を占めるに過ぎないが、コスト切り下げ要求に現れてきている。
参考:システム開発の海外流出における影響(PDF)

カスタムソフトウェア開発の海外発注(オフショア開発、オンサイト開発)の主要相手先としては、中国、韓国、インド、アメリカを上げる。
今後はベトナムに注目が集まっている。国の産業政策として力を入れているため、近い将来取引額が拡大すると思われる。
参考:2003年 コンピュータソフトウェア分野における海外取引および外国人就労等の実態(JISA,JEITA,JPSA)

海外取引にあたっての注意点としては、以下の通りである。
  • 契約条件は明確に
    日本国内の取引慣行は通じない。
  • 検収は確実に
    きちんと要求仕様を充足しているか、標準化を遵守しているかについて検収時に精査する必要がある。
  • モノの値段ほど安くない
    安価な労働力を使用できる工場と違い、ソフトウェア産業は一定レベル以上のスキルを必要とするため、工業製品ほどの価格格差はない。 あくまで高度な能力を持つ技術者を多数確保するためと考えていた方が良い。

今後の企業システム開発において、情報技術は今後一層、多様化、高度化するため、情報処理技術者は「広く浅く」か「深く狭くか」の選択を迫られることになる。

有り体に言えば、各々の個人能力が問われることになる。高度なスキルを必要としない仕事はオフショア開発へ流れ、価格だけの競争となる。
スキルのある技術者には、需要もあり多額の報酬を受ける事ができるが、そうでない技術者にはキビシイことになる。(ITプライスデータバンク-SEプライス

さて、同業諸氏の皆さん、日々精進あるのみです。がんばりましょう。

参考:ソフト業界はやっぱり生活がハード?-「時間の使い方」実態調査より([休日の過ごし方]10人に1人が休日も熱心に勉強)
(この項終了)

2004年08月25日

企業システム開発の現状と課題(2)

企業システム開発の現状と課題(1)より続き

ソフトウェア見積りのすべて―規模・品質・工数・工期の予測法
【開発プロジェクトはなぜ失敗するか】

残念ながら、システム開発プロジェクトは失敗するケースが多いが、プロジェクトの成否を左右する最大の要因は顧客側にある。
重要なことは、顧客システム担当のシステムスキルレベルだけでなく、ユーザー部門との力関係、顧客企業を取り巻くビジネス環境なども大きく影響してくる。
しかしベンダー側はプロフェッショナルとしてプロジェクトに参加しているのであるから、失敗した場合の責を免れることはできない。
これまで関わった失敗したプロジェクトを振り返り、ベンダー側の反省点を以下のように挙げてみよう。
  • スキル・技術力不足
    業務知識やコンピュータシステムに対する知識とセンスが欠如しているベンダーが担当したシステムは失敗する可能性が高い。
    特に最新の技術を取り入れて構築しようとしているシステムの場合は致命的である。
    知らないことを分かったように取り繕って、いい加減にシステム構築をおこなおうとするのは、プロとして不誠実であり、同業者として恥ずかしい。
  • マネジメント力不足
    システム開発にあたって本質的な管理ができていないプロジェクトがある。
    それは、数字の辻褄を合わせることで問題点を先送りし、終盤に来て破綻するケースにつながる。
    特に元請けが標準化や共通部品を担当する場合、いっこうに成果が出てこないまま、プログラミングが終わってからようやくバギーなものが出てきて、開発担当にしわ寄せが来ることが多い。
  • 見積りの失敗
    最初に述べたように、最大の要因は顧客側にあるため、初見のお客さまの実際のシステム構築費用を見積もるのは不可能である。
    そうは言っても、予算を確保しないとシステム開発はスタートしないため、様々な手法を使って見積もりをすることになる。
    しかし時間をかけて見積もりしても、顧客の思惑により予算額が最初から決まっている場合がほとんどである。
    そんなだったら最初からいくらでやってくれと言ってもらった方が、お互いに良いと思うのだが。
    値切られ、叩かれ、機能カットなどをおこない、見積もりを顧客予算に合わせて提示して、ようやくスタートすることになる。 終わってからプロジェクトを締めてみると、最初の見積もりがいかに正確であったかを実感することもあるが、もうその時点では遅い。
    往々にして予算が不足しているプロジェクトは、最初のコンサルを入れた検討段階や、ヘッドベンダーが担当する分析段階で予算をオーバーしてしまい、その後のシステム開発にそのしわ寄せがくることになる。
    特にこれまでの業務を大きく変えようとする野心的なプロジェクトに、このケースが多い。

MyMeme: 企業システム開発の現状と課題(3)へ続く

2004年08月22日

企業システム開発の現状と課題(1)

先月、某所で「企業システム開発の現状と課題」と題して講義する機会がありました。
公開できない内容はカットして、抜粋を挙げてみます。
えーと参考になるのはウレシイのですが、どこかで引用されたりすることがあれば、ご連絡ください。

【日本の企業システムの特徴】

  • 投資は大都市圏に集中
    investment.gif 首都圏と関西、東海の大都市圏で日本の情報化投資の8割を占めている。 ちなみに新潟県は首都圏の1%程度、つまり全国の0.5%程度でしかない。
    これをマーケットが未開拓であると見るか、需要がないと捉えるかは意見が分かれるところである。
    しかし、現場のシステム開発を担当している私の感触では、積極的に情報化に投資しようする企業が少ないように感じる。
    地方に本社がある企業では、それなりのシステムを組んでいるのだが、システム化予算を低く抑えようとする傾向が強い。
    参照:日本政策投資銀行 地域政策研究センター2002・2003 年度地域別設備投資計画調査


  • ベンダーも大都市圏に集中している
    vender.gif システム構築サービスを提供するベンダーも大都市圏に集中している。
    しかしそれでは需要に追いつかないため、地方のシステム構築会社から大都市圏へ出張、常駐してシステム化需要に応えている。
    総務省統計局平成11年サービス業基本調査結果一覧より
  • 受注ソフトウェアがビジネスの中心
    category.gif 日本固有のシステム化投資の傾向として、受注ソフトウェアが全体の50%を占めるということである。
    欧米の場合、業務アプリケーションパッケージを使用することが多い。
    日本の場合、企業が自社独自の業務ルールに拘ることが多く、画面、帳表などのアウトプットも複雑である。
    時には、要求仕様が厳しすぎて、システム構築に当たっての生産性を大きく損なっていることもある。
    情報処理サービス産業協会「わが国の情報サービス産業」より

RFIDハンドブック―非接触ICカードの原理と応用
【最近のトレンド】
企業業務の情報化はひと段落しているように見えるが、企業による管理レベルの格差は大きい。
きちんと原価管理ができていないメーカーやエクセルベースで管理している企業などもあり、まだまだやるべきことは多くあり、投資環境が大きく変動しない限り、システム需要が枯渇することはない。
特に近年は、端から見ていてもビジネスの速度にシステム構築や改変がついていっていないことがある。
顧客企業でも多品種少量化に加えて、ビジネススピードの向上に伴い、短納期化が進んでいる。
企業買収や合併、部門売却などビジネス環境が大きく変わるケースもあるが、それに既存のシステムが対応できていない。

最近のシステム構築のキーワードとしては、以下のように挙げられる。
  • アカウンタビリティ
    間接工数の明確化など、従来管理してこなかったデータを明確にするシステム化要求がある。
  • トレーサビリティ
    グリーン調達やPL法への対応に伴い、製造工程のデータ収集などのシステムが構築される例がある。
    また、ビジネスのグローバル化によって、日本国内の管理レベルでなく、アメリカ国内と同様の管理レベルが必要となる場合もある。
  • セキュリティ
    外部からの侵入防止はもちろんのこと、内部からの情報漏洩についても管理するよう社会的な要求がある。
    2005年4月より施行される個人情報保護法も対応する必要がある。
    それらの要求を充足するため、セキュリティビジネスのマーケットが拡大している。

【今後の見通し】
近い将来の見通しとしては、以下のように予測する。まったくの私見なので、鵜呑みにしないようにご注意。

■ソフトウェアプロダクトのコモデティ(日用品)化
デジタルデバイドとは何か―コンセンサス・コミュニティをめざして
OS、データベース、オフィスソフトなどソフトウェアプロダクトのコモデティ化の流れは止められない。
またオープンソースプロダクトの普及に伴って、システム構築に必要なプロダクトコストが激減する。
それにより、従来のビジネスモデルの崩壊が起こることになり、近い将来に大きな変動を予想する。
また、コンピュータを活用できるクラスでは、コンピュータの普及に伴って、情報リテラシが向上していく。
さらに電子認証など社会基盤の情報化が一層の進展をしていき、利便性を享受できるクラスとできないクラスとで、情報格差(デジタルデバイド)が拡大していく。


■分散と集中を繰り返してきたシステムトレンドは今後「分散」へ進む
応用Web技術
これまでコンピュータシステムは、以下のように変化してきた。
  1. データセンターでのバッチ処理
  2. オフコンによる分散処理
  3. 汎用機による集中処理
  4. クライアントサーバーによる分散処理
  5. WEBシステムによる集中処理
この順で行くと、次は「分散」がキーワードになると想定するが、最近ではWEBフォームの使い勝手の悪さからリッチクライアントが話題になっており、今のところ次の技術トレンドの最有力だが、まだこなれてきておらず、決定ではない。

企業システム開発の現状と課題(2)へ続く

2004年05月11日

アンテナ紛失

ahh403c.jpg メールが普及して以来、連絡はメールが多くなりました。
仕事、プライベート、公用ともに多用しています。
飲み会の相談や遠隔地の友人との交流もメールが多いですし、今回、ハガキ投票、リコール請求を進めるにあたっても、メールを使っています。
たとえば、配布する折り込みチラシの案を作成して、メールに流すとその日中か翌日には、文章が練られて推敲されて完成します。
あっという間です。素晴らしい。
あまりにも多用しているため、メールが受信できないと大変なことになります。
そのため、以下のようにどこでも受信できるように準備しています。

  1. 受信したメールをフィルタに掛け、一部を携帯のメールアドレスに転送しています。
    フィルタと不要部分のカットには、月額300円のTelmethodというサービスを使っています。
  2. 携帯はauを使っています。まずは送信元だけを受信するようにしているので、すぐ内容を確認したい方からのメールについては、その場で残りを受信します。
  3. すぐ内容を吟味したい、返信したい場合は、持ち歩いているClieに差してあるAirH"カードでメールサーバーへ接続してメール受信します。
  4. それほど急がない場合は、AirH"のカードを持ち歩いているノートPCに差し替えて接続して受信します。
キモは携帯への転送による随時のチェックと、AirH"による受信です。
先日、飲み会の後で酔っ払ってタクシーに乗っている最中に、リコール請求を一緒にやっている方からメールが来ました。
さっそくClieで受信しましたが、その際に可動式のアンテナが外れてしまいました。
あわてて、タクシー車中を探したのですが、見当たりません。降りる際に、運転手さんへ事情を話し名刺を渡して、見つかったら連絡を貰えるように頼んでおいたのですが、連絡はありませんでした。
アンテナが無くても使えるのですが、感度が悪いです。
メーカーのサイトに行ったところ、アンテナだけを売っています。やっぱり同じようにアンテナを無くす人がいるようです。
代引き手数料込みで、1,470円でした。

2004年03月17日

CCCDをMP3にする

買うまいと思っていたCCCDを購入してしまいました。
どうやらMP3にする方法があるようです。CDexというフリーソフトを使用します。
使い方は、http://www1.plala.or.jp/tsoma/mp3.htmlで詳しく説明してくれています。
CDDBに接続して曲情報を取得できなかったので、タグ情報(アーチスト、アルバム名、曲名など)を入力しなければいけなかったのですが、問題なくMP3に変換でき、Clieでも再生可能でした。ウレシイです。
こんな便利なツールを公開している方がいて、ツールの使い方や日本語化ファイルをWEBページに書いてくれている方がいます。ありがとうございます。
注:CDドライブによってはCDexを使用してもMP3にできない場合があるとのことです。

2004年02月04日

Windowsサポート延長

Windows Millennium Edition
以前、高価な飲食物と安価な飲食物を比較して、どちらが高いかを当てるという芸能人格付けチェックというバラエティ番組のコーナーがありました。
日頃セレブを気取っている芸能人が恥を掻く様を見て楽しむというコーナーなのですが、安くても美味しいものを出されると分からないです。
ワインは、20万円もするフランスワインと、3千円のチリワインを比較するのですが、ことごとく『こっち(チリワイン)の方が美味しいので高い方だ』と断言して恥を掻いています。確かにチリワインは美味しいのです。南米最高峰であるアコンカグア地方で作っているエラスリスは安くて美味くてお薦めです。
素人と玄人の間には、ほんの少しの差なのですが、どうしても超えられない差があります。他にも典型的なプロだけの領域としては、盆栽の値付けなどがあります。コンピュータにも同様に、素人と玄人の差があります。IPアドレスの設定など何が難しいのかと思うのですが、何回説明しても理解してもらえません。
以前、バーコードについて親父に訊かれたので、コード体系を説明したところ『お前ら、グルになっているだろう。』と詐欺師扱いされました。

さて、すでに旧聞に属しますが、Windows98,Meのサポート期限が延長されています。

Win 98サポート延長、MSの動機は“動かない顧客”にあり?
打ち切り宣言から一転、Windows 98のサポートを延長したMicrosoftだが、その背景には、アップグレードを渋り、古いOSを使い続ける顧客の存在や、ライバルの脅威があるようだ。

アップグレードしない理由は、お金を出してまでアップグレードする必要を感じないことに尽きるでしょう。
WindowsXPの使いやすさや機能の多さについて僕は価値を見出しますが、Webページを見ることとメール送受信で十分なユーザーには違いが分からないです。
パソコンの機能もそろそろマニアにしか違いが分からない領域まで達しているのです。マイクロソフトのアップグレードに依存したビジネスが終焉する時は想像したより早いかも知れません。

2004年02月03日

MyDoom蔓延

今日は節分です。早めに帰ってきて豆撒きをしました。落花生をつまみにしてウィスキーをやりながらエントリします。

ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ
先日よりMyDoomという呼び名のウィルスが蔓延しています。勤務先のメールサーバーにもガンガンと来ています。
ほとんどのウィルスメールは、サーバーのアンチウィルスソフトが受信後すぐに削除しますし、仮にサーバーのチェックを通ってもクライアントのアンチウィルスソフトで弾きますので、実害はありません。しかし今回のやつはタチが悪いです。
Aさんのパソコンがウィルスに感染したとします。すると感染したパソコンに残っているメールアドレスから不作為に選んでBさん宛にウィルスメールを送りつけます。通常でしたら、Aさんがウィルス対策を怠ったということが知れ渡るのですが、このウィルスは送信元としてAさんのパソコンに残っている別のメールアドレスであるCさんのふりをするのです。
メールヘッダーを見ても一見、Cさんの会社のメールサーバーから送られてきたようにしか見えませんが、ヘッダーに残っているIPアドレスを調査すると、Aさんの会社のものなのです。
取引先なのでAさんの会社からのメールをすべて拒否するわけにはいきませんが、ちょっと常軌を逸しています。Aさんの会社の管理者は何をしているのでしょうか
一番迷惑なのはCさんです。Cさんは自分の名をかたってウィルスメールが送信されていることには気付きません。
とばっちりをくらっているのはCさんの会社の管理者です。きちんと対策をしているのに、Bさんからはセキュリティに不備があるように見えてしまうのです。トホホです。

2004年01月30日

アクセス解析

このページをホスティングしているサーバーでは、アクセス解析をやってくれています。
しばらく見ていなかったのですが、今日見てみると検索エンジンからこのページにやって来ている方もいます。

「king牧師の演説 i have a dream」をキーワードにしてGoogleを使って検索すると44ページ中の8位です。

「チェックディジット」で検索してみると、このページが3,880ページ中の18番目に来ます。
3人もこの検索結果から僕のページを見ています。

「ショーペンハウアー」で検索すると2,810ページ中5位です。Amazonより上位に来てしまっています。

こんなに一貫性なく好きなことを書いているページが、そんなに上位に来ても良いのでしょうか。
ページを参照しているユーザーエージェントを見ると、今月だけでGooglebot(Googleの検索ロボット)が410回も来ています。
このページのエントリに使っているMovableTypeは検索エンジンと相性が良いと聞きましたが、本当のようです。
友人知人にしか教えていないつもりだったのですが、お客さまもいらっしゃるようです。恥ずかしい誤字や間違いはこっそり直しておくことにしましょう。

アクセス元のIPアドレスから国籍別にも解析してくれているのですが、これが謎です。
日本が半分以上を占め、不明が20%ぐらいなのですが、5位以下がなぜこんな国から来るのだろう?と思うところなのです。

  • Canada
  • Italy
  • Australia
  • Hungary
  • Russian Federation
  • Old style Arpanet (arpa)
  • Taiwan
  • Israel
  • US Educational
  • Cocos (Keeling) Islands
  • Netherlands
  • New Zealand (Aotearoa)
  • US Military
  • Sweden
「US Military」って何ですか?((;゚Д゚))ガクガク ブルブル

2004年01月21日

渡航準備

明日の夜に長岡を出て、東京で一泊し、明後日朝のフライトでホーチミンへ行ってきます。
細々した身の回りのものを購入し、円をドルに換えてきました。
忘れ物をして両替し損ねた一昨日に比べて円が3円下がっていました。トホホ。
両替時に、偽造防止のため昨年末から20ドル紙幣が変わっており、小さな銀行なので偽札判定機がまだそれに対応していないため、今回両替した20ドル札を円に両替できないと言われました。
は?今ココで両替したドル紙幣が円に両替できない?ふざけてます。20ドル札が一番使い勝手が良いので、一番多く両替してしまいました。当然文句をたれます。
偽札判定機は一社独占のため、価格が高く納期も遅く、なかなか廻ってこないのですと謝られました。
うぅむ。了解。使い切ってくればノープロブレムです。

渡航先でもインターネット接続してメールチェックしてBlogへエントリするつもりです。
ホーチミンで宿泊するホテルはインターネット接続できるようなのですが、シュムリアップ(アンコールワット)のホテルでは一部可能となってます。
念のため、契約しているプロバイダであるBiglobeのローミングを調べてみました。
立ち回り先にアクセスポイントがあります。ラッキー。iPassとGricが使えます。今回はiPassにしてみます。
接続用のソフトウェアをダウンロードして持って行くモバイルPCにインストールしました。さっそく動作確認です。
...繋がりません。Gricでもダメです。モデムかケーブルの問題を疑い、Biglobeの地元アクセスポイントへ接続してみたところ問題なく繋がります。
こういう時は、あれこれ悩むよりFAQをあたってみましょう。ありました。

Windows2000SP4をお使いの方で、iPassConnectを使ってローミング接続する場合に、「idialer.exeでエラーが発生しました」と表示され接続できない可能性があります。
アクセスポイントによって接続方法が違うため、あるアクセスポイントでは接続できても、他ではできない、ということもありえます。(接続時にスクリプトを利用するアクセスポイントで発生します。)

OSはWindows2000です。ビンゴのようです。早速パッチを当てて、再度トライしてみます。バッチリでした。
後半の但し書きが気になります。『繋がるかは場所によって違うよ。やってみないと分からないよ。ひょっとしたらダメかも。』と言っているようです。めげそう。
他のFAQを見てモデムセーバーを購入していないことを思い出しました。ググッて調べてみます。
成田空港でも購入できるみたいですが、4~5千円ぐらいします。
最近はLAN接続でインターネット接続できるホテルが増えていますし、そもそも国内の都市圏であればAirH"を使ってつなげます。
スピードも128kbpsですので、36.6kbpsのダイヤルアップは滅多に使いません。モデムセーバーはこれっきりになる可能性が大きいです。
しかも宿泊先でLAN接続ができれば、荷物になるだけです。ヤフオクで買っておけば良かったなぁ。
成田空港で購入しようか悩んでいます。

2004年01月07日

欠陥システムは無責任から

動かないコンピューター ― 情報システムに見る失敗の研究
近年、インターネット上のサーバーから個人情報が流出したという記事を良く見かけます。
最近もまたありましたが、公になった経緯や流出元が興味深いので取り上げてみます。
記事の内容はあまりにも曖昧なので、システム開発を生業としている立場から解説してみます。

某掲示板によれば、ローカルのHTMLファイルにそれらしい値を設定してサーバーにアクセスすることで、データをダウンロードすることができたそうです。
しかも、ダウンロードできたデータというのは、著作権協会にソフトウェアの不正使用をたれ込んだ人の名前だそうです。
絶対に流出しちゃいけないデータです。
システムをクラッキングしたとか、侵入したということではなく、たとえて言えば市役所にスーツを着て入っていって、「ちょっと君。あそこの棚にあるバインダーを持ってきてくれ。」と言ったところ、重要データが綴ってあるバインダーを渡されたようなものです。
もっとひどいのは、誰もいなくて出入り自由のフロアで名前、住所、電話番号、生年月日が書かれたアンケート用紙が机の上に置いてあったような流出例もありました。
勝手に持って行った者を責めるより、そんないい加減な管理しかしていなかったところを責めるべきです。セキュリティに気を遣っていない組織にコンピュータを使う資格はありません。
社内でしか使用できない業務用のWEBシステムでも、ずっと気を遣って構築します。
ましてやインターネットにつながっているサーバーにシステムを入れることについてあまりに無頓着です。

電化製品や電子機器でも最近のものは、保証期間が過ぎるとすぐ壊れる物があります。
購買担当の友人は『適切な品質によりコストダウンを実現している』と賞賛しますが、購入した方からするとたまったものではありません。
ソフトウェアもそうです。納期と予算が限られた中で開発すると品質が犠牲になります。
コンサルティングや分析、設計で手を抜いて予算だけ浪費してしまったしわ寄せは、開発段階に来ます。
毎日毎日、プログラマには責任のない、プロジェクト運営や設計段階のミスのせいで、深夜まで残業を強いられて休日出勤が続いています。
そのため、家族や友人との時間が無くなって、相当不満がたまっています。昨日も手直しを要求されて、終電過ぎまで全力を振り絞って対応したところ、元に戻すよう言われてしまいました。
がっくり来て、今日は久しぶりに早く帰ろうと夜の10時に帰り支度をしていました。ところがまた大変更を命令され、絶対に翌朝の8時まで完了しているようにと念を押されます。言いつけた本人はいつものように早々とお帰りになります。
残されて呆然としたプログラマにシステムの安全性や脆弱性を意識して組めと言う方が無理です。
こうして最低限動くだけのプログラムが作られ、ロクにテストもしないままシステムは稼働されます。

システムが一応動くというレベルと、きちんと動くというレベルは雲泥の差があります。外見上は分かりませんが、見えないところにもコストを掛けないといけません。
そのためにプロフェッショナルとしての自覚と矜持を持ってシステムを組む必要があります。
プログラマにだけプロフェッショナルとしての働きを期待するのではなく、業務担当者、システム担当者、マネージャ、プロジェクトリーダー、設計担当者など関係者すべてがプロフェッショナルとしての責任を果たさなくてはいけません
その中に経営者が入っているのは勿論です。「やれと言われて実現できないのは部下の怠慢だ。」などという者にはリーダーとしての資質はありません。早く退いた方が周囲のため、社会のためになります。

テスト不足のままリリースされるシステムは後を絶ちません。銀行や証券取引所、空港管制などの重要なシステムが停止したり、不具合を発生させた事件が頻発しています。昨夏に北米で大停電がありましたが、あれも専門家の間ではコンピュータシステムのダウンが切っ掛けになったと言われています。
生産性や効率を追求するあまり、社会基盤システムが脆弱になってしまっています。でも複雑化した現代社会はコンピュータを道具として使わないと、成り立ちません。僕も含めてシステム関係者は猛省する必要があります

2003年12月02日

Oracleとガッツ石松

OracleWorld Tokyo(2003/12/17(水)18日(木)/東京ビッグサイト)にガッツ石松が出るそうです。

OracleWorld / 展示会
GRIDがもたらす、 ITの新たなパラダイムの始まり。 日本で初めて、その全貌が明らかになる。
エンタープライズグリッドの世界を現実にするOracle 10gの衝撃を、日本で初めて体験してみませんか。Oracle 10gの製品群を中心にメインシアターにてまとめてご紹介。また、キャンプグランドでは、あらゆる技術的な質問に対応するスタッフがあなたの疑問にお答えします。さらに、スペシャルシアターでは、超大規模データベースの世界、LBS(衛星)を使った超時空間のスケール感あふれるデモ、ガッツ石松氏による超簡単インストールデモなど、魅力のイベントが目白押し。またJ2EEベンチマークテストを行い、世界記録を会場で更新する様子も皆様に目撃していただきます。
Oracle9i DBAハンドブック
ガッツ石松伝説

コンピュータカンファレンスでこんなに似合わない組み合わせがあっただろうか。
Oracleは素人が簡単にインストールできるようなものじゃない。
きっと何かウラがあるに違いない。

  • インストール媒体をドライブに入れると勝手に動いて完了する
    ⇒ガッツ石松でなくても社員犬ウェンディでもできる。
  • 既定値のままでクリックしていけばインストール完了する
    ⇒これが一番ありそう。だけどこれってインストールしたことになるのかな。
  • 事前に仕込んである
    ⇒「この画面になったらこうして下さいね。」と事前にバッチリ教育済み。そもそも超簡単インストールじゃない。
  • 実はガッツ石松のスキルは一般人離れしている
    ⇒ネタとしては面白いけど、イベントの趣旨から外れてます。
仕込みの斜め上を行くボケをかましてくれることを期待してます。残念ながら予定が入っていて行けないけど。

Oracleのインストールは、以前は超絶の難しさだったが、ここ数年のバージョンは随分簡単になった。
だけどインストールしてからの設定やチューニングは相当のスキルが必要とされる。
オプティマイザが最適な検索方法を判断するために使用する統計情報の更新も自動化されたのかな。
ま、簡単にできる部分が増えたことは素直に喜んでおこう

ガッツ石松といえば、ガッツポーズの元祖ということは有名ですが、実はボーリング雑誌が語源だという説があるそうです。

ガッツポーズ
『ガッツポーズ』の由来は ガッツ石松がとったポーズであるということは結構知られている。
正確には、1974年にガッツ石松がKO勝ちしたとき、 新聞記者が彼の両こぶしを高々と挙げた姿を見て、 『ガッツポーズ』と表現したのが始まりだそうだ。
しかし、あまり知られていないもう一つの説がある。
当時、ボウリングは大ブームで、 『ガッツボウル』という雑誌があった。
その中に、ストライクをとった時にとるポーズを掲載していたコーナーがあったらしい。
そのコーナーの名前が、『ガッツポーズ』これがボウリング説。

トリビアを正すトリビア。本当にムダ知識ですね。(ホメ言葉)

2003年11月30日

システムは思った通りには動かない

先日、丸紅ダイレクトが198,000円のパソコンを19,800円と間違って表示したため注文が殺到してしまう事件があった。
丸紅ダイレクトのページは、現在お詫びのメッセージがあるだけで閉鎖されている。

お詫びとお知らせ
先般198,000円で販売すべきパソコン「NEC VALUESTAR F PC-VF5007D」の価格を誤って19,800円と表示してしまいました。弊社での価格登録間違いにより、お客様各位に多大なるご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
現在、丸紅ダイレクトサイトではサイトを閉じ、注文受付を停止いたしております。皆様には多大なご迷惑・ご不便をお掛けいたしますが、今後、業務の体制を見直し、同様の事態が発生しないよう徹底致しますので、何卒ご諒解の程よろしくお願い申し上げます。

ごめんなさい
結局、丸紅ダイレクトは、間違って表示された価格のままで販売することにした。
注文を締め切るまでに約1,500台の注文を受けてしまったと言うことなので、損害額は(198,000-19,800)×1,500=267,300,000。えーと、2億6730万円...う~ん...
「間違ってました。すみません。」と謝ってしまえばイイのでは?
せいぜいお詫びに商品券を10,000円分ぐらい送ってしまえば充分で、気前よく間違った価格で売ってしまうのは、金を稼ぐことに真剣さが足りないとしか思えない。
最近同じようなことがあったDELLは、ごめんなさいで済ませている。

米Dell、Aximに「79ドル」--価格誤表示で顧客が激怒
 米Dellは、自社の米国向けサイトで、Axim PDAの価格を誤って79ドルと表示してしまい、その後同製品の受注を取り消したことから、同社には洪水のような苦情が寄せられている。Axim X3iは通常379ドルで販売されているもので、この件はEコマースサイトでの価格表示ミスから生じた災難の最新の犠牲者となった。
 Dellが顧客に送った電子メールは、次のような内容だった。「残念ながら、弊社はお客様より頂いたAximハンドヘルドPCへの注文をキャンセルさせていただくことになりました。弊社側のミスにより、システムはオンラインで正しい価格より低い、間違った価格を表示していました」。Dellは、自社のWebページ、カタログ、広告で、“Dellはそのようなミスに責任はもてない”という注意書きを載せていることに言及している。

システムを構築するにあたっては、人為的なミスを防止する仕掛けが必要だ。
今回の事例の場合、仕入れ値とチェックするようにしていれば、1/10で価格を表示するミスは防止できたはずである。
人手が介在していればこんな間違いはすぐ気付くが、受注プロセスを完全自動化した場合、コンピュータは間違って入力されていても分からないのだ。
システムは期待したように動いてくれるわけでなく、組んだ通りに動くだけである。
寝ている間に靴を作ってくれる小人の話があったが、コンピュータに靴を作ってもらうためにはきちんと作り方を教えてあげなければいけないのだ。

2003年11月28日

独占は悪いことばかりでない

会議や打合せで人のやっていることにケチを付けていかにも頭が良さそうに見えるが、自分では決してやらない人がいる。そういう人には「文句があるならおまえがやれ」と言いたくなる。

「MSの独占がセキュリティを脅かす」――業界団体が報告
Microsoftに対して批判的なコンピュータ業界団体が9月24日、同社が重要な技術を支配していることが、米国のインフラに脅威を与えていると主張する報告書を発表した。

こうして自宅からblogを書けるのも、遠くに住んでいる友人とメールを交換したり、デジカメで撮った画像を送りつけたりできるのも、コンピュータが普及しているお陰であり、こうしたインフラを作る上での最大の功績はマイクロソフトのものだ。
自動車のハンドルやブレーキ、アクセルの位置や操作方法が各々の車種によって違うとしたら、自動車は未だに一部マニアのものだろう。同様に大企業やマニアのものであったコンピュータをみんなのものにしていく過程で、インストール方法や規格の統一、操作方法の一貫性を確保することは重要であった。

Windows XP Professional SP1

マイクロソフトに対して様々な批判があるが、それはあくまでマイクロソフトの功績を認めた上で、「もっとこうして欲しい」「こんなことを意識して欲しい」との助言である。商売敵からの発言は割り引いて考えるべきだし、考えが違うエンジニアや思想家からの意見は、多様性の一環としてとらえるべきである。技術的にはベスト製品ばかりではないが、ビジネスについて非常に遣り手で商売上手である。そんなところが、やっかみを買っている面がある。
独占の弊害はあるが、ここまでコンピュータ技術を普及させ、生産性向上とコミュニケーションチャネルの多様性を実現する過程でマイクロソフトが果たした功績は非常に大きい。
それを昨日や今日コンピュータを使い始めたばかりのやつが、どこかで読んだようなことでマイクロソフトの悪口を言うのを聞くと呆れてしまう。

ただし、マイクロソフトの収益源はWindowsOSとOffice製品のアップグレードに依存しており、そのため、OS自体の機能はどんどん肥大化する傾向にある。
かつて、TCP/IPスタックはマイクロソフトOSには標準で添付しておらず、インストール後にスタックをインストールする必要があった。設定にあたってはconfig.sysやautoexec.batでのロード順を変えたり、各々のコマンドのパラメータをチューニングしてコンベンショナルメモリ領域を空けることに四苦八苦した。TCP/IPスタックを最初に標準添付したのはWindows95であったが、それまで苦労してネットワークを設定したのが嘘のように簡単にできるようになった。しかしその後、TCP/IPスタックを製造販売していたベンダーは市場から消えてしまった。
今後もマイクロソフトが成長していく過程で、色々な機能を取り込んで行き、それに伴い他のソフト会社が売っていた機能を取り込んでいくだろう。ちょっと便利に使うための小さなソフトウェアを提供しているところが、消えていくのは古くからのユーザーとしては寂しさを感じる。

ところが最近はアップグレードしても、それほど機能の向上がなくメリットが少ないので、ユーザーはアップグレードを躊躇する傾向にある。そのためマイクロソフトは期限付きのアップグレード権利のソフトウェアアシュランスとセットにして製品を売り込もうとしており、従来の売り切り型から使用料を徴収する方向に転換しようとしている。
だが、機能の付加には限度があり、無限に続ける訳にはいかない。ソフトウェアの進化が鈍化した時にマイクロソフトはどうするのか。近い将来にマイクロソフトがメジャープレイヤーとしての役割を終える時、コンピュータはどんなになっているだろう。それを想像するとワクワクする。

2003年11月21日

チェックディジットの算出

コンピュータシステムでは、商品コードや社員コードなど英数字でコードが振られ、データ入力時にいちいち全部入力するのではなくコードを入力することで手間を省くことができます。
また、コード化により商品別に売上を集計したり、社員別に経費精算することが容易になります。
ただ、コードが単純に順番に振られていた場合、入力ミスがあっても間違ったコードのままで処理されてしまいます。

そのため重要なコード(契約番号など)には、事前に取り決めたの法則によって数値やアルファベットを算出して、順番で振られたコードへ付け足すことにより、入力されたコードがその法則に一致しているかをチェックして、不一致なら入力ミスだと判断するようなチェックを掛けることがあります。
特にバーコードリーダーで読み取る場合に、読み取りエラーを検出するためにチェックディジットを付けていることが多いです。身近な例では、書籍の背表紙にあるコード(ISBN)とか、日用品や食料品に印刷されているバーコード(JANコード)などがあります。

この算出する数値やアルファベットのことをチェックディジットと呼び、情報処理技術者でしたら常識として知っています。

チェックディジットの算出は、JANコードなどのように、商品流通の過程で使用されるコードと違い、社内システムの場合は一定の法則を取り決めてあれば良いので、どの方式が使用されるかはシステムによって違います。
これまでの経験では「モジュラス11」という法則が良く使用されているようです。
これは、振られたコードの各桁に定数を掛けて得られた積を合計して11の剰余を算出することでチェックディジットが決まるというものです。

【例】
振られたコード「3591」
定数は上位桁から順に「5,4,3,2」を使用する。

■ステップ1:各桁の積を算出
3×5=15
5×4=20
9×3=27
1×2=2

■ステップ2:ステップ1の結果を集計
15+20+27+2=64

■ステップ3:ステップ2の結果について11の剰余を算出
64÷11=5 余り 9

■ステップ4:ステップ3の結果の1の位をチェックディジットとして元のコードの末尾に付ける
35919

で、エクセル関数でステップ3までを算出する場合、以下のようになります。(見やすいよう改行してあります)