2006年06月30日

仕事のIT化、社会のIT化、生活のIT化

デジタルデバイドとは何か―コンセンサス・コミュニティをめざして 昨年の春に出身高校の同窓会の幹事を担当しました。
同じ学年で同窓会を仕切るのですが、幹事の間での連絡は当然のようにメールでした。
メールは感情が伝わりにくい媒体ですので、事務連絡にしか使えないのですが、単なる連絡手段としての利便性は群を抜いています。

先日、中学生の娘に携帯電話を持たせることにしたのですが、ひっきりなしに友達とメールしています。
最初に見たときに「何、このマヤ文字?」と思ったギャル文字を多用したメールは、オヤジ世代には読解不可能です。
絵文字を使って、メールで感情を伝えようとしているのは、新たなコミュニケーションの黎明を見ているようで、興味深いです。
昨日のエントリでは「ITでは感情は伝わりにくい」と書きましたが、それは経験を重ねることで悟性が成熟し、感性が摩耗しているから、ITで感情を伝えられないのかも知れません。

さて、勤務先で某社パートナー制度の担当をしているのですが、毎年某社からパートナー向けアンケートの依頼が来ます。
まず封書で依頼が来て、その後メールで提示されたアンケートサイトで選択肢を選んだり、意見を書いたりしているのですが、毎回なんらかの記念品や図書券が送られてきます。
ところが今年の謝礼は、Amazonのギフト券でした。正確にはギフト券番号がメールで送信されてきました。
Amazonで購入する際にそのギフト券番号を入力すると、その分の割引となります。
この形態を取ることで、謝礼を払う側としては、以下のメリットがあります。
・輸送費の低減
・死蔵分の節約
たぶんアンケート依頼についても、何割かは封書を省略しメールで依頼をおこなうだけにして、回収率を調査して、来年からの費用節減を検討しているのでしょう。

この傾向の先にあるものは、ネット上でのマイクロクレジットの普及による通貨流通のIT化でしょう。
現在の仕掛けでも、会費を集めたり参加費を徴収することは可能なのですが、支払額の割に高い手数料がネックですね。
手数料が低減化されると、ロングテールの適用領域が一気に広がってしまいます。
ついに始まったGoogle Checkoutがその需要を埋めてしまうのか、ワクワクして見ています。
当面のIT化はネット上での経済活動に限定されますが、最近普及し始めた「オサイフケータイ」の先にあるのは、通貨自体のIT化です。
そうなった時に、社会構造は一段と流動性を高めることになってしまうのですが、その後にある激しい変化がもたらすものは、雇用者のデジタルデバイドなんて霞んでしまうほどの格差でしょうね。

さて、もらったAmazonギフト券で何を買いましょうか。

投稿者 isi : 02:12 | コメント (0)

2006年06月29日

見える化

見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み 話題の「見える化」を読みました。
トヨタ「かんばん方式」を生産部門だけでなく、営業部門や管理部門、経営層にも適用して、「強い企業」をつくろうとの提言です。

前半の総論部分は非常に興味深く読みました。
後半には事例紹介が続くので、ちょっとだれる箇所もありましたが、紹介された各社の事例(特にトヨタ)は、自分の仕事でも使えるところがあります。

「見える化」の基本は、相手の意思にかかわらず、さまざまな事実や問題が「目に飛び込んでくる」状態をつくり出すことである。

プルしなければいけない掲示板ではなく、メッセージはプッシュしないといけないです。
勤務先ではグループウェアが導入されていますが、あまり活用されているとは言えない状況です。
未読件数しか表示されないと、何回かは読んでみて、大した内容が更新されないと、がっかり感が蓄積していき、やがて読まなくなり、未読件数が溜まる一方になってしまいました。
本書では「見える化=IT化」ではないと力説しています。

多くの場合がIT(情報技術)に過度に依存した仕組みになっていて、自然と目に飛び込んでくる「見える化」ではなく、人間の意思を前提にした「見る化」で終わってしまっている。

「見える化」とは「見せる化」であり、「見せよう」という意思と知恵がなければ、「見える化」は実現できないのである。

ITによる「見える化」の多くは、「見てくれるはず」という甘い期待を前提にした仕組みである場合が多い。
さらに、ITは「感情」を伝えることは不得手である。

齋藤孝さんの「コミュニケーションとは『意味』と『感情』のやりとり」との定義を引用し、『見える化においても重要なのは、「感情の見える化」を工夫することである。』の箇所は、秀逸な指摘です。

確かに、気心がしれた相手でないとメールや掲示板でコミュニケーションを取るのは難しいです。
情報伝達程度に留めておいた方が無難ですね。

よく行くお寿司屋さんには壁にメニューの短冊が貼ってあります。それはワープロで作成したものではなく、筆を使って下手な字を書いたもので、一品一品コメントやイラストが添えられています。
「地元のフグは夏が旬!」などと書かれていると、やっぱり注文してしまいます。

また、「見える化」することのメリットとして、現場による自主的な改善が実行されることを挙げています。

人間には本来、自律的に物事を判断し、適切な行動をとるという能力が備わっている。事実が顕在化し、問題が明らかになれば、誰かに言われなくても必要なアクションをとって対策を講じるという自律的・能動的な特性を持っているのである。

しかし、出る杭は打たれますからねぇ。アクションを起こす前に、入念な瀬踏みと根回しが必要です。
そうでないと、誰も動いてくれずに浮き上がることになってしまいます。

先日、某所で事例発表をすることになってしまい、100人以上の経営幹部の前でプレゼンしました。
「ソフトウェア開発での品質向上」というお題が与えられたのですが、日々のバックログを消化することで手一杯ですので、内容については自分でも不満が残りました。
最近はプレゼン慣れしてきたので、そこそこ受けは取れましたが、他の方の事例発表に比べると「プレゼン」止まりでした。
特に製造業の関連会社であるソフトハウスの方の発表は、本書で上げられていたような、問題の「見える化」をおこなっており、プレゼンテーターでありながら、メモを取ってしまいました。
ちょっと悔しかったので「資料を下さい」とは言えませんでしたが。(ちっちぇw)

本書を参考にして、仕事で「見える化」に取り組んでみようかと考えています。

投稿者 isi : 02:37 | コメント (2)

2006年06月27日

鶴は千年。亀は万年。人は百年。

ガラパゴス―ガラパゴス自然史/ゾウガメが島に帰る日 長寿の動物として亀は一万年生きるという伝説がありますが、いくらなんでもそれはないでしょう。
でも、どちらも動物としては比較的長寿らしいです。

動物の寿命を教えて下さい。

亀(ゾウガメ) 約100 ~150年
鶴       約 25 ~ 30年(最長36歳)
とか。

世界最高齢175歳のカメ死亡

ギネス・ワールド・レコーズ(ギネスブック)に生きている動物としては世界最高齢と記載されている175歳のガラパゴス・ゾウガメ「ハリエット」が22日、飼育されていたオーストラリア東部ブリスベン近郊のオーストラリア動物園で死んだ。豪AAP通信によると、死因は心臓発作とみられる。

 ギネス・ワールド・レコーズによると、ハリエットはメスで、1830年11月15日にガラパゴス諸島で生まれた。進化論で知られる英国の生物学者ダーウィンが1835年に捕まえ、英国に連れ帰ったといわれ、その後、ダーウィンが豪州に向かう友人に贈ったとされる。

ダーウィンに捕まえられた亀かぁ。
1830年生まれと言うことは、吉田松陰と同じ年に生まれたということです。
あまりの雄大さに感動しました。

人類の場合、限界寿命は120歳ぐらいとのことですが、高齢になれば疾患に罹るリスクは高くなり医療費が嵩みます。
また、身体能力や思考能力も衰えてしまいますので、果たして限界寿命に近づくことが、本人にとっても社会にとっても良いことなのかどうかは
ラザルス・ロングのように心身ともに健常なままで長寿となるためには、自然の状態ではなく、何らかの遺伝子操作(自然交配を含む)が必要になるでしょう。
ということは、既に生まれてしまっている僕らには、寿命の限界にチャレンジすることは難しそうです。
では、後天的に薬物を採取してはどうでしょう?始皇帝の昔より人類は不老長寿の薬物を求めていますが、未だ見つかっていません。SFでも「デューン」や「ノーストリリア」で寿命を飛躍的に延ばす薬物が登場しますが、いずれも高価で摂取による副作用があります。
でも、そうした手段に拠らなくても、健康を維持する方法があります。

 米国東部ペンシルベニア州のロゼトはイタリア移民が作った小さな町だ。どこにでも見られるベッドタウンは1950年代、心臓病による住民の死亡率が周囲の町の半分ほどだった。

 医学者の故ウルフ・テンプル大教授らは、ロゼトを含む一帯で診察や血液検査、面接を繰り返した。医学的には差がない。ただ一つ違っていたのは、住民の連帯感が強いということだった。「お互いの尊敬と助け合いが健康をはぐくむ」。

長寿の秘訣は人類社会そのものという仮説は非常に興味深いです。
ずっと追い求めていた青い鳥は、実は身近にいたということでしょうか。

ハーバード大のカワチ教授(公衆衛生学)は「他人との比較や、富を求めて過重労働になるストレスと、社会の結束が崩れることが健康を損なう原因」と考えている。
投稿者 isi : 03:10 | コメント (0)

2006年06月26日

お取り越し(2006)

P1000030.jpg 昨年も同じテーマでエントリしましたが、案の定、下の娘も今年は友達と行くとのこと。
車で送るついでに、強引に同行しましたが、明らかに帰って欲しそうなので、30分ぐらい一緒に露店を回ってから先に帰ることにしました。

親離れは早いなぁ。問題は子離れができるかということですが、子供の成長の早さに気持ちの切り替えがついて行っていないので、しばらくは違和感が残りそうです。
先に家に帰って、予定のない午後を楽しんで昼から飲んだくれてました。

話は前後しますが、朝は消防の訓練に参加しました。
ついでに、最近支給されたガソリンエンジンの発電機と投光器を試運転しました。
同じセットが各地域に支給されていますが、これはやっぱり災害時に活用しなさいということですね。
消防団は日頃から飲んだくれていますので、あまりいい印象を持っていない方もいますが、こういった機材の受け口としては、ベストチームだと思います。
近所ということで、年齢=つきあいの長さで、気心が知れているメンバーが多いですし、多種多様の職業の方がいるので、大抵のことはチームでこなすことが出来ます。
問題は過疎化が進行していることです。僕はもう12年のキャリアがあるのですが、いつ「卒業」できるのか見当も付きません。
しかし、消防団の役割を地域に密着した防災、減災として捉えると、既に「卒業」した方にも、顔を出していただき、地域として災害のシミュレーションをおこなうことは有意義だと思うのです。
また、きっと発電機や投光器は地域行事にも転用しますが、そうして日頃から使っていないと、災害時に活用することはできません。
こうして人の面でも機材の面でも充実することで、少なくとも僕の世代は災害が発生しても、協力し合って乗り越えることができると思います。

投稿者 isi : 02:02 | コメント (0)

2006年06月25日

ネットに情報をさらすリスク

個人でwebサイトなんてやめておけ 最近はGoogle Desktopがお気に入りです。
仕事場では高解像度で使用しているので、サイドバーとして表示させておけば、あまりじゃまにならないし。
で、以前作成した資料を使おうとして、検索してみました。
検索すると自分が使っているPC上のハードディスクだけじゃなくて、ファイル共有サーバー上のファイルも対象にして検索結果を表示してくれます。
ついでにネット上のコンテンツも検索対象となるのですが、勤務先で特徴的な用語で検索したところ、ネット上にもそのキーワードに言及しているページがありました。
「あれ?何で?」と思い、そのページを見てみたところ、どうやら同僚らしいです。
さすがに実名はさらしていなかったのですが、他の日の記事を見てみたところ、あっさりと特定できました。

ちょっと踏み込んでいるなぁと思う記述もあったので、生暖かく見守ることにしたのですが、ネットに公開するには不穏当な内容にならないように気をつけなければと、あらためて思いました。

某所の飲み会で好感を持っている方から、「xxってあなたのサイト?」といきなり言われて、飲みかけのビールを吹いたことがありました。
なぜわかったか聞いてみたところ、とある方の名前で検索してみたところ、このページが出てきたそうです。他のページを見たところ、僕が特定できたとのこと。
うはー。こっぱずかしい。
ということで、ネットに公開されているページを更新するときには、気をつけましょう。

投稿者 isi : 01:59 | コメント (0)

2006年06月24日

もう若くないさと君に言い訳したね

いちご白書をもう一度 現状維持は後退になってしまう仕事がら、いつまでも若い現役のつもりでしたが、さすがに不惑を越えてしまうと、睡眠不足の翌日は辛かったりとか、飲む機会が3日続くと翌朝の回復が遅かったりします。
でも誰しも自分の衰えを認めたくないモノですから、「昨日は飲み過ぎたな。」とか、何かに原因を作ってしまいます。

しかし客観的な事実を突きつけられると、日頃「まだまだ若いつもり」とほざいているヤツに限ってグゥの音も出なかったりします。

さて、人類の五感には限界があり、昆虫が見るものと僕らが見えるものは違うそうです。
ミツバチや蝶には、人間には分からない紫外線が見えて、花の模様は蜜や花粉への誘導線になるとか。
それは種の違いですので、へぇそうなんだ。としか思わないのですが、何でも子供には聞こえて、大人には聞こえない高音域があるとのことです。

元々はたむろしている若者にしか聞こえない高音域の雑音を流すことで、追い払おうとのことだったのですが、逆に若者が先生には聞こえない着信音として使っているそうです。
いいぞ!狡い大人の裏をかけ!

んで、その高音域のmp3が流通していたので、ダウンロードして聴いてみた。
...聞こえません。∑( ̄△ ̄;)

試しに中学生と小学生の娘たちに聴かせたところ、『うん。キーーーーンって聞こえるよ。』だって。

ああ。オレもあちら側に行ってしまったのか。
まだ若いと思っている、永遠のピーターパン達(wへ。
これを聴け。そしてオレ同様、自分がもう生物的には若くないと思い知れ!(^◇^;)

投稿者 isi : 00:25 | コメント (2)

2006年06月07日

上越新幹線全面禁煙

JR東の新幹線全面禁煙に 来春から実施
 JR東日本は6日、2007年春から東北、上越新幹線と在来線特急の車内を原則として全面禁煙にすると発表した。新幹線では、路線が比較的短い長野、九州新幹線が既に全面禁煙を実施しているが、乗車時間が2時間を超す新幹線では初めて。
 JR東海、西日本は東海道・山陽新幹線に来夏投入する次世代車両について、客室を禁煙にしデッキに喫煙室を設ける「分煙」を決めており、JR各社の対応が分かれた形。在来線ではJR北海道の全線とJR東日本の成田エクスプレスなど一部特急が禁煙になっている。
 JR東日本の方針に対し、日本たばこ産業(JT)は「まことに残念」とする異例のコメントを出した。

ガーン...∑( ̄△ ̄;)
そろそろ辞め時かなぁ....

しかしJRの仕打ちはちょっと酷いなぁ。たばこ特別税を日本国有鉄道清算事業団の負債返却に当てているのに。
国も冷淡だね。たばこからの税収合計は年間2兆3千億円にもなるのに。(ちなみに一般会計税収は46兆円程度
いくら価格弾力性が低いと言って、あまりイジメられすぎると凹みますな。

さて、喫煙者の皆さん、試しに一ヶ月間一斉に禁煙してみませんか?

投稿者 isi : 00:53 | コメント (5)