2005年11月27日

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 昨日公開の映画を娘と一緒に鑑賞してきた。(画像は前作のもの)
前作は上の娘も一緒に3人で行ったのだが、今回は下の娘と2人だけ。

上の娘は同級生とハリー・ポッター同好会を結成するほどのファンで、「ポタク」(ハリー・ポッターおたく)の称号を授与されている。
今回はポタク友達と一緒に行くとのこと。
こうして親離れしていくのね。

前回の反省を踏まえ、1週間前から座席予約していたので良い席を確保できたが、本編が始まる前に来年に公開される映画の宣伝や鑑賞上の注意が20分もあるのには閉口した。

ストーリーは原作に忠実に沿ったものだが、さすがに上下2巻のボリュームがある原作のすべてを映像にするわけにはいかず、プロットを追うだけでいっぱいいっぱい。
原作を読んでいないとつらいかも。

エマ・ワトソン演じる重要な登場人物である、ハーマイオニーの科白で危うくポップコーンを吹きそうになった。
魔法学校親善友好のための競技会に出場している、ハリーのライバルであるクラムと仲良くしていることを、友人から責められた時のこと。

「クラムは体だけよ!」

゙;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブフォォ

いや、ボーイフレンドとして魅力があるわけではなく、選手として恵まれた身体能力を持っているだけだということを言いたかったのですが。
ハーマイオニーたん、大人になってしまって。( ´Д⊂ヽ

2005年11月26日

Visual Studio 2005

Professional Visual Studio 2005 Windowsプラットフォームでの開発ツールと言ったら、Visual Studio。
なんだかんだ言ってもWindowsはマイクロソフトのものだし、開発者には手厚くサポートする。
だからWindowsが勝ち残ってきた側面もあると思う。
先進的なテクノロジーを切り開くわけではないけど、先行者のいいとこ取りをして、こなれたものを出してくるのは、さすが。

2005年12月に新しいバージョンのVisual Studioが出るわけだが。
今回もあちこちからインスパイアされた機能が盛りだくさん。
新機能をチェックするだけでお腹いっぱい。

どうやら目玉は、大規模開発でのソフトウェア開発へのサポートらしい。
もちろんTeam Systemという高いエディションでないと使えない。

この前、リリースにあたってのセミナーに行ってきたので、所感なぞ。

  1. Team Systemはオフショア開発には適用できるか。
  2. コード作成、単体テストの生産性を向上させることで競合他社に対し価格面で優位に立てる(といいな)。
  3. 様々な自動化により発生する制約条件を開発の前提とする必要がある。
  4. マイクロソフトの開発プロセスやガイドラインに準拠することが重要。
  5. 全面適用はオリジナリティ喪失リスクあり。

たぶんそのうち使い出す。システム開発ってのは日々チャレンジングだよなぁ。

2005年11月24日

たとえ便利な道具であったとしても

僕は生来丈夫にできているらしく、ほとんど医者にかかったことがない。
入院したのは中学2年の時に盲腸の手術をしただけだし、通院したことも数えるほどしかない。
3年前に激務とストレスで胃潰瘍になった時は、医者に行くのが実に20年ぶりだったので、病院へ電話して何を持って行けば良いのか訊いたぐらいだ。
体力視力聴力ともに問題なく、日常生活を送る上で支障はない。
だから、病弱な人の気持ちを分かろうとすること自体がおこがましいと思う。
身内も健康優良が揃っているため、障碍を持つ身内がいる人の気持ちを理解するのは難しい。

最近、薦められて、自閉症の子供を持つお母さんが書いたエッセイを読了した。

たとえ便利な道具であったとしても―自閉症のわが子へ母の揺れる想い

「お子さんは、あなたのことを『お母さん』と認識していません。
お母さんのことを恐らく
『便利な道具のひとつ』
としか思っていないでしょう。
発達テストと診察の結果、息子さんは知的障害を伴う自閉症です」

若いうちは、泣いている赤ん坊はうるさいだけだったし、すぐ近くで子供が遊んでいるのがうとましかった。
でも自分に子供が生まれると、泣いている赤ん坊を見ると微笑んだり、遊んでいる子供を見るのが楽しいと思うように変わってしまった。

そう変化した原因はハッキリしている。

自分の子供を持つことで、赤ん坊を連れている親の気持ちを理解できるようになった。
遊んでいる子供を見て、自分の子供と重ね合わせることができるようになった。

それは他人と共感できる範囲が広がったということだ。

本書を読んで、痴呆になってしまった祖母のことを思い出した。
母が若くして他界した後、大学を卒業して実家に還ってきた僕の身の回りの世話を焼いてくれていた。
しばらくして僕が結婚して娘が生まれ、すごく喜んでくれた。
その直後から痴呆の症状が出始めて、赤ん坊のひ孫が目の前で泣いているのに、ニコニコと笑って見ているだけになってしまった。
それから痴呆が急激に進み、介護できる状況でなかったので、老人病院へ入院することになった。
徘徊する老人を閉じこめるために外から鍵がかかっている老人病院へ見舞いに行くのだが、知性を失った目は僕のことを孫だと分かってなかった。
悲しくてやりきれなかった。

エッセイを読み祖母の思い出とリンクしたことで、障碍をもつ人が騒がしくても疎ましいと思うことは減ると思う。
共感は無理としても、排除せず理解しようとすること。
積極的に関わることはできなくても、障碍を持つ人を社会の一員として認めること。
そうした思いを持った。

2005年11月21日

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

スティーブ・ジョブズ-偶像復活 コンピュータ産業(アップル)、映画産業(ピクサー)、音楽産業(iPod,iTunes)の3つの産業分野で成功を納めたスティーブ・ジョブスの半生を題材にしています。

友人に対して不誠実であったことや、部下に対して不必要なまでに厳しかったことなどジョブスの欠点が露わになります。
同棲して身ごもった恋人を捨て、長年認知せずに養育費を出し渋ったことなどのスキャンダルも暴かれています。
薄情だったことについては、後年、素晴らしい女性と巡り会って結婚し、幸せな家庭を営むことで温和になっているようです。
しかし、あまりにも酷い言動が続くため、ジョブスに対してシニカルな視点を持ちます。

また、技術者や経営者としては一流とは言えず、カリスマ性と押しの強さを武器にしてトップに君臨する様が丹念に描かれています。
ジョブスの能力が貶められている反面、ジョブスのために裏方に追いやられた一流の人材の素晴らしさが引き立ちます。
アップルIIを作ったスティーブ・ウォズニアク、マッキントッシュを作ったジェフ・ラスキン。
特に素晴らしかったのは、トイ・ストーリーを作ったジョン・ラセターです。

才気溢れるアニメーターだったラセターは、コンピュータグラフィックスに魅せられてピクサーに入社し、圧倒的な才能を開花させます。
そしてディズニーとの提携を実現させ、『トイ・ストーリー』の成功によりピクサーを優良企業に押し上げます。そのリーダーシップはジョブスとは正反対です。

ジョン・ラセターは、一緒に仕事をするのが楽しい人物である。人間が好きで、他人の感情に細やかな気をつかう。スティーブは自分の補佐役や友人にも鞭を振るうことがある。ジョンは人をほめる。スティーブは忠節を要求する。ジョンには忠節が集まる。

そして『ファインディング・ニモ』で大成功を収めます。

ジョン・ラセターは製作総指揮として全体を統括したが、現場の監督をほかの人にゆずり、才能のあるアニメーターを育てようとした。抜擢されたアンドリュー・スタントンは、クリエイティブの総括という困難な仕事をやりとげ、アカデミー賞の授賞式では金のオスカー像をうけとる。アニメーターとしてすぐれた才能を発揮したラセターは、チームプレイヤーとしてもリーダーとしてもすぐれた人物だったのだ。

賞賛されているラセターとは反対に、ジョブスは人材を見抜く能力や業務管理能力などは衆に秀でていますが、新しいジャンルの製品やサービスを開発するという観点からは先進的とは言えないと辛辣に書かれています。

「スティーブには、自分から見た現実というものを他人に信じさせる力があるんです。鋭い切り返しやキャッチフレーズ、洞察力に満ちた意見を次々とくりだしてけむに巻いてしまうんです。」

ジョブスは、若いうちからアメリカ在住の日本人禅僧に師事して禅の修行を積んでいるのですが、自己中心的な性格や学歴のないジョブスを皮肉っています。

束縛されるものもなく歯に衣を着せない人物、森羅万象という混沌に道理を見出す方法や心の奥底に棲みついた疑問の回答を見いだす方法を探していた人物にとって、禅宗は魅力的だった。内観・内省を重視するということは、だれにも指導してもらう必要がなく、スティーブのようなうぬぼれの強い若者にはぴったりなのだ。禅は、直感力と内なる力を高めて、合理的・分析的な思考に対抗する。この点も、きちんとした教育を受けていない若者には大きな魅力だった。

圧倒的なパフォーマーとしてのジョブスには憧れますが、経営者や技術者、リーダーとしてのジョブスは別にした方が良さそうです。

本書はジョブスを通じて、3つのサービス産業について概要と問題点を得ることができますし、リーダーの資質についても内省することができます。 なによりジョブスのカリスマ性とプレゼンてーションパフォーマーとしての姿をのぞき見ることができます。

2005年11月09日

五重塔

五重塔 明治期の文豪、幸田露伴の代表作です。
最初はとっつきが悪いのですが、リズムの良い文体で楽しんで読めました。

技量はありながら小才の利かない性格ゆえに、「のっそり」とあだ名で呼ばれる大工十兵衛。その十兵衛が義理も人情も捨てて、谷中感応寺の五重塔建立に一身を捧げる。

主人公は大工十兵衛なのですが、対立する棟梁の源太やその女房の方がずっと生き生きと表現されています。明治期にはまだ残っていたであろう江戸情緒も味わうことができます。
話が進むにつれて、だんだんと生彩が無かった十兵衛の心情が現れてきます。

十兵衛は馬鹿でものつそりでもよい、寄生木になつて栄えるのは嫌ぢや、矮小(けち)な下草になつて枯れもせう大樹(おおき)を頼まば肥料(こやし)にもならうが、ただ寄生木になつて高く止まる奴らを日頃いくらもみては卑い奴めと心中で蔑視(みさ)げてゐたに、今我(おれ)が自然親方の情けに甘えてそれになるのは如何(どう)あってもなりきれぬ....

襲われて大怪我をした次の日に、五重塔を建てている現場へ向かう十兵衛の姿には恐ろしいほどの執念があります。

僕の生業であるSI業界は建設業界と似ているとの指摘があります。
SI業界は建設業界に似ているというのは本当か?

確かに類似点は多いです。
いくつものプロジェクトに参加したり仕切ったりすると、プロジェクトメンバーには様々な役割があることに気付きます。
たとえ話をするとオーケストラの演奏に似ていると思ったことがあります。

プレイヤー:楽器を演奏する人=現場作業員/職人

コンポーザー:作曲家=設計者

コンダクター:指揮者=現場監督/プロジェクトリーダー

十兵衛は大工としての腕は一流ですし、五重塔の模型を作って見せるほどですから設計者としても優秀です。
しかし『のっそり』と軽く見られるようでリーダーをやるのは無理があるでしょう。
女房が止めるのに、怪我を押して現場へ向かおうとする際、統率に苦慮している様子を吐露しています。

この十兵衛はおろかしくて馬鹿と常々いはるる身故に職人どもが軽う見て、眼の前では我が指揮(さしず)に従ひ働くやうなれど、蔭では勝手に怠けるやら譏(そし)るやら散々に茶にしてゐて、表面(うわべ)こそ粧(つくろ)へ誰一人真実仕事を好くせうといふ意気組持つてしてくるるものはないは、ゑゑ情ない、...毎日毎日棟梁棟梁と大勢に立てられるは立派で可(よ)けれど腹の中では泣きたいやうな事ばかり、いつそ穴鑿(あなほ)りで引使はれたはうが苦しうないと思う位...

大怪我しているのに平然と指揮を執る十兵衛の姿に打たれた職人達は精を出して働くようになります。
しかし五重塔を建立するには、現場リーダーとしての力量ではまだ不足であり、プロデューサー=プロジェクトマネージャーとしての仕切りが必要でしょう。

でも本書はビジネス小説ではなく、五重塔建立にまつわる人間を描いた小説です。
独特のリズムを持った文体、見事な人間描写、これぞ文学作品という名作です。
読了後、モデルとなった五重塔跡を見るために谷中へ行きたくなりました。

2005年11月01日

ジャンプを読むのは少年だけ?

アイシールド21 12 (12) 僕はジャンプを読む。ヤングジャンプではなく、ビジネスジャンプではなく、少年ジャンプを毎週買って読んでいる。

以前は僕の住む地域ではジャンプが発売されるのは火曜日だった。出張で東京に行くと月曜から読めるので嬉しかった。
最近はナゼか日曜に買えるようになった。なーんも予定がない日曜の午後、ジャンプと焼き鳥を買ってきて、昼間からビールを飲みながらジャンプを読むのは、ちょっとした幸せだ。
マンガは面白い娯楽だと思うのだが、先週の日曜日に美容院へ行ってカットしてもらうのにジャンプを持って行ったら、いつもカットしてもらっている美容師さん(♂)に引かれてしまった。そんなに変かな。

そんな偏見を見返す力強い援軍がいた。

麻生外務大臣だ。

麻生太郎 コミックを語る
今、どれくらいお読みになってるんですか、コミック誌は?
麻生 え~、「マガジン」「ジャンプ」「サンデー」「チャンピオン」。厚いやつが4つ。それから、「ビッグコミック」「オリジナル」「スペリオール」「スピリッツ」「モーニング」。あ~、「ヤングジャンプ」「ビジネスジャンプ」。まだありますよ。

えええええぇぇぇ?!
あの強面の麻生先生が??

以前、選挙絡みで麻生先生の講演を間近で聴いたことがある。
非常に仕立ての良いスーツを着て颯爽と登場し、非常に論旨明確な話をされ、興味深く聴くことができた。
講演が終わってから質疑応答の時間になったのだが、ちょっと温いことをいった質問者に周りが引いてしまうほど突っ込んでいた。
政治家は選挙絡みの席では低姿勢でいるものという偏見があったのだが、全然容赦しない切り返しにビックリした。
毀誉褒貶のある方だけど、PoliticianじゃなくてStatemanなんだなぁ。と思った。

その麻生先生が週刊少年漫画誌を喜んで読んでいるなんて。

月曜目に「ジャンプ」読んで、『こち亀』読んで笑えないと「ああ、俺、疲れてるかな」って、思いますもの。

いや、最近こち亀はちょっと....

かわぐちかいじさんの『沈黙の艦隊』なんて、あれ、政治ですよ。国連にたいして、おもしろい角度から取り組んでる話ですから。あれは間違いなく政治ですよ。そうですね、中国の歴史を扱った『蒼天航路』なんてのもそうかもしれませんね。

『沈黙の艦隊』!『蒼天航路』!良いところ抑えてますねぇ。

少年誌から、成年誌までカバーされてるってのは、漫画評論家でも、あんまりいないんじゃないですかね。
麻生 僕は43歳で結婚したせいもあリましてね。下の子供が中学、今度高校生。上が大学に入ったぱっかりなんですけども。共通の話題としては、コミックっていうのは、実にいいんです。母親はまったく参加しませんけどね。父親と息子の、父親と娘の話題としては、結構いいんです。

イイね!同じコミックを読んで親子の会話。
僕も良さそうなコミックを居間に置いているんだけど、小学生にはワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」 はちょっと早かったみたい。

麻生 ただね、老眼鏡かけてコミック読むのは、ちょっと努力ですね。それは間違いないな。老眼鏡をかけてね、やおらこう、コミック誌を出すっていうのは、飛行機の中なんかね、かなり抵抗ありますよ。新幹線の中なんかでね、最近、麻生太郎じゃないかなって見られること多いんですよ。普段はバッジつけてないせいもあって、昔はパレなかったんですけど、最近はパレる。真剣に「マガジン」なんか読んでると、ちょっと具合悪いかな、という感じがしないでもありませんね(笑)。

いや、麻生先生。ぜひ堂々と読んでもらいたいです。
そして「ちっ、またHunter×Hunter載ってねぇよ。」と悪態をついてもらいたいです。
最近は「アイシールド21」がイイですよね。