所属している商工会議所青年部で全日本女子バレー監督の柳本晶一監督をお招きして講演会をおこないました。
新潟県中越地震でいったんは中止になってしまったのですが、大阪が地元の方ですので、震災つながりでお越しいただくことが出来ました。
それどころか、「災害で大変な思いをした高校生に夢を下さい。」との依頼を引き受けていただき、本来ならナショナルチームの監督がやらないはずの、長岡市内の7校の高校生を相手にしての指導をいだたくことができました。
指導会場となった長岡帝京高校は、新潟県内でも女子バレーの強豪です。今春の全国高校バレーにも県代表で出場します。
恵まれた体格と身体能力を持つ選手も多く、素人目に見ても他校とはレベルの違いが分かりました。
きっと彼女たちは自らの力量に自信を持ち、他校と比べて慢心するところもあるのではないかと思います。
しかしそれは、全国レベルで見ると、まだまだ力不足なのです。
全国大会に出場する選手たちは、おしなべて恵まれた体格と身体能力を持ち、強豪高校の中で切磋琢磨しているでしょう。
県レベルで満足するのではなく、さらに高みを目指すのであれば、現在の位置に満足することなく、精進しなければならないのです。
柳本さんからは全日本と同じ練習をしていただきました。
それは端で見ていて身震いするほど厳しく、熱のこもった感動的な指導でした。
しごかれた高校生は一生の思い出となり、より高みを目指すための指針をいただいたと思います。
講演会では柳本さんの著書を販売するコーナーを設けました。
さっそく一冊買い求めて読了しました。
指導者、経営者としての示唆にも富んでいますが、僕は現場のシステムエンジニアですので、選手、担当として思うところがありました。
「和」を重んじる余り、妥協し合うような、たんなる“仲良し集団”はいらなかった。むしろ、コートの中では喧嘩するくらいのほうが望ましいと思っていた。そもそもチームの「和」とは、たんに仲がいいということではない。同じくする目標のもとで、結合すればいいのである。
「オリンピックに行く」という目標があるからこそ、その実現のためにおたがい容赦なく叱咤しあったのである。練習中、誰かがミスをしたりするとすかさず、吉原や高橋から「あんた、何やってんのよ。出て行きなさい!」という容赦ない叱責が飛んだ。
「バレーボールは、チームスポーツであると同時に個人スポーツである」と、私は選手たちにつねづね話してきた。ひとりひとりの選手が、自分のポジションを責任を持って果たしてこそ、はじめてチームが成り立っていく。
3人の選手を組ませてのレシーブ・トスの指導中、レシーブで逸れたボールを全員で追った際に、「全員で追うな!信頼して任せんかい!」と叱咤されていました。
チームメートを信頼するとは、相手が自分の持ち場できちんと成果を出してくれることを期待することです。
それは、厳しい練習の中で培われる信頼関係によって生まれるものでしょう。
経営層、管理職層、現場責任者、担当者の広い層にとって、何らかの教示を得ることの出来る本だと思います。
『全日本女子バレー監督?興味ないなぁ』といった狭い了見でなく、虚心坦懐に読んでみて下さい。
講演の後、懇親会、2次会、締めのラーメンと最後までお付き合いいただきました。
1週間に2回も大吉に行くことになるとは思いませんでした。
本当に偉ぶらずに、人のことをよく見て、気を使うことの出来る素晴らしい方だなと感じ入りました。
全日本女子バレーは、吉原とメグ・カナぐらいしか知らなかったのですが、俄然興味が出てきました。
6月にはフジテレビ独占放送で女子バレーの大会があるそうです。
講演にはフジの取材も入ったので、地元長岡が出るかも知れません。必見です。
ナショナルチームの監督ともなれば、ひとかどの人物なんですね。
でもバレーボールの試合についていえば、テレビ局 or協会の過剰演出(試合と無関係)が嫌いで、ここ数年ほとんど見てません。しかも国際試合に弱いし。
海外勢に勝てないのに選手がアイドル化していると、関心がもてなくなります(私の場合)。シャラポワも弱ければ単にモデルがテニスやっているだけだし、宮里藍も勝てなければ人気は持続できないでしょう。
今の監督がそれなりの人ならなおさら、それを支える協会やメディアが、バレーボールのあり方を真剣に考えて欲しいです。
別件ですが、この記事を読む限り、当サイトの管理人の「自分でやらずに人任せ」はなかなか実現しないね~。
(注)ハンドル名を変えてみました(何となく)
Posted by: 阿佐ヶ谷カルテット(森本改め) : 2005年03月05日 07:35阿佐ヶ谷カルテットがいうように、スポーツ人気は強いことが大原則ですね。
本書の中では柳本監督がバレーボール協会に苦言を呈しています。
前回のアテネ五輪大会で女子バレーは注目を浴びて、人気が回復しました。
その人気を一過性のブームで終わらせるか、継続するかは、個人の資質に頼らないで組織的に取り組んでいかないといけないです。
えーと。
「自分でやらずに人任せ」は今後の努力目標ということで。